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NEWS 2007
核酸合成新技術を國際核酸?蛋白見本市「 TIDES 2007 」に出展
日本新薬は、核酸事業を展開するにあたり、5月20日から23日まで米國ラスベガス市で開催されている「 TIDES(タイド)2007 (注1) 」に出展しましたのでお知らせいたします。
出展內容は、日本新薬が技術開発した畫期的なRNA合成技術 (注2) で、従來の方法より高純度かつ高品質RNA製造が可能となること、さらに、従來は困難とされていた長い核酸塩基鎖のRNA合成の成功についての発表であり、RNA製造技術への新しい方法論を提案します。本技術により、世界のRNA 醫薬開発や基礎研究への応用が大きく進展することが期待されます?
「TIDES2007」は、核酸原料のオリゴヌクレオチドと醫薬ペプチドに特化した創薬、臨床、製造に関する最新情報が集積する國際イベントです。參加國は、米國を中心に歐州、アジア諸國などで、製薬企業、バイオテクノロジー企業、バイオ製薬企業、大學?政府関係団體などから多數參加し、企業や研究機関の間で情報交換や商談が予定されています。ブースへの出展企業は約70社であり、日本からも數社が出展しています。
日本新薬が初出展した昨年12月のEuro TIDES(獨、ハンブルグ市)では、技術の紹介による認知度向上が主な目的でしたが、反響があったことから、今回の出展では、世界最長の110個の塩基が連なったRNA合成技術を発表?展示するとともに、海外市場の開拓も目的としています。同時に、RNA核酸の醫薬応用に必要なDDS技術 (注3) として有望な、自社開発品のカチオニックリポソームについても、ワ?クショップで紹介します。
(注1) 「 TIDES (タイド) 2007 」
年に1度、米國で開催されるイベントであり、「 TIDES 」の由來はヌクレオタイド とペプタイド で、ふたつのタイドを意味します。日本語で表現すると「核酸とペプチド展」と言えます。この分野の専門家の間では有名な世界最大のイベントで、ビジネス色が強いことが特徴です。
(注2) RNA 合成技術
RNA 合成の原料として使われる1つのブロックであるアミダイトについて、自社開発の CEM アミダイト(特許出願中)を用いて種々のRNAを合成するものです。
(注3) RNA の DDS
RNAは、そのまま血液に入れると體內にある分解酵素によって直ちに分解されます。目的の細胞まで運ぶための擔體(キャリアー)が必要です。このシステムを DDS ( Drug Delivery System) と呼び、日本新薬は RNA の擔體としてカチオニックリポソームを自社開発しています。