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NEWS 2016
セレキシパグ、慢性血栓塞栓性肺高血圧癥のオーファン指定に関するお知らせ
日本新薬が創製したNS-304(一般名:セレキシパグ)が、慢性血栓塞栓性肺高血圧癥(CTEPH)の効能?効果について、6月 20日付で、厚生労働省より希少疾病用醫薬品の指定を受けましたのでお知らせいたします。
希少疾病用醫薬品とは、國內において対象患者數が5萬人未満で、醫療上特にその必要性が高い醫薬品のことです。CTEPHは、肺血管の內部に器質化した血栓が詰まり(塞栓)、血流が低下することにより発癥する疾患で、難病に指定されており、國內の患者數は約2,500名と言われています。
セレキシパグは、経口投與可能な持続型プロスタサイクリン受容體(IP受容體)選択的作動薬であり、IP受容體に選択的に作用することで血管拡張作用を示し、肺血行動態を改善します。
2014年9月には、肺動脈性肺高血圧癥(PAH)の適応で厚生労働省より希少疾病用醫薬品に指定され、國內においては、アクテリオンファーマシューティカルズジャパン株式會社(本社:東京都渋谷區、代表取締役社長:田中諭)と共同で開発を行い、本年1月に製造販売の承認申請を行いました。海外においては、導出先のアクテリオン社(スイス)が開発を行い、米國では本年1月に発売され、歐州では5月に承認取得し、ドイツで6月に発売されました。
なお、セレキシパグのCTEPHの効能?効果については、國內において本年6月から第三相臨床試験を開始しました。
このたび、セレキシパグのCTEPHに対する効能?効果が希少疾病用醫薬品の指定を受けたことにより、製造販売承認に要する期間が數カ月短縮されることが期待できます。
當社は、本剤をCTEPHに苦しむ患者さんのもとに、一日も早くお屆けすることができますよう今後も一層の努力を続けてまいります。
以上