醫薬品はヒトの生命や健康に重大な影響を與え得るため、極めて高い公益性があります。
そのため、醫薬品は厳しい法規制のもと管理されており、新薬の開発には長い時間と多額な費用が必要となります。
醫薬品の種類
醫薬品は醫療用醫薬品と一般用醫薬品に分かれており、醫療用醫薬品は先発醫薬品と後発醫薬品(ジェネリック醫薬品)に分かれています。日本新薬は研究開発型の先発醫薬品メーカーです。
醫薬品 | 醫療用醫薬品 (醫師の処方箋に基づき薬局で調剤される醫薬品) |
先発醫薬品(新薬) (新しい成分の有効性と安全性が確認された後、國の承認を得て発売される醫薬品) |
---|---|---|
後発醫薬品(ジェネリック醫薬品) (先発醫薬品の特許期間満了後に先発醫薬品と同じ有効成分で製造?販売される醫薬品) |
||
一般用醫薬品 (OTC) |
薬局などで市販されており直接購入できる醫薬品 |
醫薬品市場
醫薬品の市場規模は、世界で約130兆円、日本で約9兆円※となっています。
日本は、米國、中國に次ぐ世界第3位の市場です。(1ドル=110円で換算)
※日本製薬工業協會 DATA BOOK 2020
主要國別 醫療用醫薬品売上高

出所:厚生労働省「薬事工業生産動態統計年報」
出典:日本製薬工業協會 DATABOOK2020
醫薬品の國內市場は、社會保障費の増加を受け、後発醫薬品の使用促進策の強化を進めるなど厳しい狀況にありますが、日本新薬は、畫期的な先発醫薬品の研究開発を続けるとともに、グローバル事業の展開を進めています。
例えば、自社創薬品の肺動脈性肺高血圧癥治療剤「ウプトラビ」は、グローバルパートナーであるジョンソン?エンド?ジョンソン社が世界中で営業活動を行っています。また、自社創薬品のデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤「ビルテプソ」は米國で自社販売を開始しています。
醫薬品ができるまで
日本での新薬発売の成功確率は、約3萬分の1ときわめて低く、ほとんどの候補化合物は、途中で開発が中斷される厳しい世界です。
新薬の開発のプロセスは、基礎研究?非臨床試験?臨床試験に分かれています。臨床試験ののち、厚生労働大臣の承認を受け、初めて新薬として製造?販売が可能となります。新薬の開発には長い時間がかかることで知られており、多くの場合、上市まで10年以上の時間がかかります。
研究開発費
醫薬品業界は、他の産業に比べて研究開発費の割合が高いことで知られています。優れた新薬を生み出すためには、継続的な投資が不可欠です。
日本新薬は、第六次中期経営計畫(2019年度~2023年度)の取り組みの一つに「研究開発を通じた新しい価値の創造」を掲げ、5年間で総額約1,200億円の研究開発投資を行う予定です。
低分子醫薬品のNS-304、核酸醫薬品のNS-065 / NCNPー01を生み出した創薬基盤に、新たなモダリティ?技術を加え、創薬の幅を広げることで、新たな価値を創造する
他社が手がけておらず、治療ニーズが満たされていない疾患において、特長ある治療薬を提供できるよう、積極的に研究開発投資を行い、自社創薬、導入、PLCM(プロダクト?ライフサイクル?マネジメント)の3本柱で研究開発パイプラインを充実させていきます。